トラブルQ&A

家族が相続で揉めない方法
質問番号410
カテゴリ相続 > その他
2013年11月07日
question
私は、現在、余命宣告をうけています。多少の財産があるのですが、私の子供達の仲が悪く、私が死んでしまった後、争いになる懸念があります。
今の時点で、私がとりうる、争いを防ぐ方法には、どのような方法がありますか。
answer
遺産相続(遺産分割)は、亡くなった配偶者や子、親、兄弟の遺産を身内で分け合う手続ですから、常日頃から関係が良好な身内間であれば何の問題もなく話し合いで解決できるのが通常です。

しかしながら、身内にはいろいろな事情を抱えた方がいますし、仲の良い身内もいれば、そうでない身内もいます。また、後妻と先妻の子が相続人になって軋轢が生じることや、残された配偶者と亡くなった一方の親、兄弟が相続人になることもあります。
このほか、生前に亡くなった方の面倒をよく見た方とそうでない方、生前贈与を受けた方とそうでない方、亡くなった方の愛情を一身に受けた方とそうでない方、長男だからと親の遺産を多く相続したいと主張する方、以前は遺産に関心がなくても経済事情の変化によって自分達の生活のために遺産を受け取りたいと思う方など、事情は様々です。
もちろん、身内との関係を良くしておくことが一番ですが、そうでないことも多いご時世ですから、「相続」が「争族」とならないよう対策を考えておく必要があります。

相談者の場合は、相続人であるお子さんらの仲が良くないということですから、今のまま相続が発生しますと、それぞれが自分の都合を主張して、収拾がつかなくなる可能性があります。
そのならないためにも、誰にどの遺産をどのくらい相続させるのかを具体的に書いた遺言書を残しておくことが一番です。
遺言書は、簡単なものであれば、自筆で遺言の全文を書いて日付と自署捺印をしておけば最低限の要件を満たしますが、遺言の存在を公証する手段がありませんし、遺言の効力を争われる可能性が高まりますので、余計な紛争の火種を残すことにもなりかねません。
そのため、できれば公証役場で公証人と証人2名の面前で遺言の内容を口授し、公証人が書き取った内容を遺言書として残す公正証書遺言にしておくことが確実です。
公正証書遺言であれば、全国どこの公証役場でも公正証書の存在を確認できますし、公証人という公務員と信頼できる証人の面前で作成された公正証書の効力が争われる心配は少なくなります。

なお、遺産の内容や規模にもよりますが、遺言書には、遺言の内容を実現する遺言執行者を定めておき、万が一のためにその方に責任をもって遺言の内容を実現してもらえるようにしておくことが望ましいでしょう。遺言執行者は、弁護士や司法書士などに依頼することが多いです。
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