トラブルQ&A

亡母の介護をしていましたが、遺産分割の割合は変わりませんか?
質問番号481
カテゴリ相続 > 相続
2014年02月28日
question
母親が亡くなりました。
父親はすでに他界しているので、弟と母親の遺産を分け合うことになりました。
母は亡くなる前の3年間は寝たきりで、長男である私がその介護をしてきました。

遺産を分ける際に、このことを考慮してもらえますか。
母の遺言はありません。
answer
共同相続人の中に被相続人(亡くなった方)の財産の維持又は増加について特別の寄与をした者があるときは、その寄与に相当する金額を、その者が受けるべき法定相続分に上乗せして取得させることが認められています。
これは共同相続人の間で公平を図るためのもので、「寄与分」といいます。

寄与分として認められている例としては、被相続人の家業を長年助けてきた、被相続人に対して高額の財産を贈与した、被相続人の療養看護にあたってきた等が挙げられます。

相談者の場合、食事の介助や、入院中の衣類を洗濯していたという程度であれば、それは立場上当然なすべきことなので、寄与分としては認められないでしょう。
母親が老人ホーム等への入所が必要な状態であったのに、相談者が自宅で介護していたのであれば、寄与分として認めてもらえる可能性があります。
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