トラブルQ&A

浮気をした夫が離婚してほしいと言ってきました
質問番号507
カテゴリ男女トラブル > 離婚
2014年03月07日
question
夫が浮気をした上で勝手に家を出て離婚して欲しいと言ってきました。
離婚しなければならないのでしょうか。
answer
離婚には4つの方法が認められています。

① 協議離婚
夫婦が離婚に合意した場合、戸籍係に届を出すだけでよく、それが受理されると離婚が成立します(民法763条、764条、739条1項)。
ただし、未成年の子供がいる場合には、父母のいずれが親権者になるかを決めて、離婚届に記載する必要があります(民法819条1項)。

② 調停離婚
相手が離婚に合意しないときや離婚の意思はあるものの、親権者や財産の分け方等に争いがある場合には、家庭裁判所に調停の申立てをします。
調停では第三者である調停委員を交えて話し合いが行われます。

③ 審判離婚
調停が不調に終わった場合でも、家庭裁判所がその判断で、離婚の審判を下すことができます。
審判離婚が行われるのは、当事者間で離婚には合意しているが、財産分与や子の監護方法などについて多少の齟齬があるため調停成立には至らないというような場合等で、これまでの調停内容をうまく生かした方が時間のかかる裁判離婚を行うよりも合理的と言えるような稀な場合にのみ行われているのが実情です。
そして、審判離婚が行われた場合でもこの審判に不服があり2週間以内に異議の申立てをすれば、その審判はなかったことになります。

④ 裁判離婚
家庭裁判所の調停で離婚合意に至らなかった場合、裁判で離婚を求めることになります。
調停と異なり、裁判離婚は相手の意思にかかわらず一方的に離婚を認めるものですので、法定の離婚原因が定められ、この原因がない場合には認められません。
法定の離婚原因がある場合であっても子どもの有無や状態、双方の年齢、性格、資産、教育の程度、婚姻期間、破綻の程度などによっては裁判官の判断で離婚が認められないこともあります(民法779条2項)。
また、夫婦関係が破綻する原因をつくった配偶者(有責配偶者)からの離婚請求は、原則として裁判では認められません。
これは、自分が愛人を作って家庭を壊しておきながら配偶者に離婚を求めるという不正義に法が手を貸すことはできないためです。

もっとも、①別居が相当長期間にわたり②未成熟の子がおらず③離婚により相手方配偶者が過酷な状況に置かれることがないこと等の事情がある場合には、有責配偶者からの離婚請求が認められるとされています(最高裁昭和62年9月2日判決)。
 
以上の通りですので、裁判で判決が確定しない限りは離婚を強制されることはありません。
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